里山の生物保全・再生のための緊急課題

 里山の生態系は複雑であり、生物間相互作用、生物種維持のための種
個体群の最小必要面積や最小個体数などについては、現在のところ不明

であり将来においても解明するのは難しいでしょう。
 昭和30年代当初以降はもちろん、あるいは私が写真を撮り始めたここ

数年間においてさえ、生育・生存が見られなくなった生物種がかなりあり
ます。
 
 そこで、学問的にどうこう言う前に、現在できそうなことから始めたらどうで
しょうか。昭和30年代の高度経済成長時代前の里山の環境に戻すことを

目標にすることが考えられます。しかしながら大規模に土地改変が行われ
ていたり、かっては薪炭林であった雑木林や採草地のみならず、田畑まで

にもスギやヒノキの針葉樹が植林され、簡単には往時の環境に戻すことは
できません。まずは、
現在の土地利用環境のもとで実践していくべきことは

何でしょうか。

 
山々に囲まれ、中心部を河川が流れている、幅の狭い河岸段丘(池沼や

湿地はない)の里山で、子供時代から観察してきたことから感じたことは、
第一に「草刈りの実践」、第二に「カエルの増殖」が緊急の課題だと考える

に至りました。
 そこで、これら2項目の効果、実施すべき時期等を示し、できるだけ関係

写真も示し、分かりやすいようにしましたので、参考にしていただければ幸
いです。

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